マレーシアでの転職・生活事情・就労許可証情報

マレーシアは多民族国家という背景から民族間やビジネスでの共通言語として英語が通じ、親日国でもあるため、日本人にとっては快適に働くことができる国である。

2020年以降、コロナ禍におけるオンラインビジネスが増加した。それにより、マレーシアをハブとする外資系BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング゙)企業でのカスタマーサポートやインサイドセールス、IT企業でのテクニカルサポートやヘルプデスク、多国籍企業のSSC(シェアードサービスセンター)での経理や人事、給与計算等の求人が増加している。
その反面、日系製造業や商社からの営業や内勤事務、製造系求人は以前に比べ減少している。しかし、よりピンポイントな経験、英語力、即戦力が求められ、マレーシアでの就労のハードルが上がっているといえる。
就労ビザについては、雇用する企業側にビザ枠があることが前提で、大卒以上で3年以上の関連業務経験、または短大・専門卒で5年以上の関連業務経験が必要。高卒や職業訓練校卒など、特殊技能や技術を持つ方は、7年以上の関連業務経験が必要。ただし、MSCステータスを持つBPOやIT、SSC企業では、この限りではない(2023年1月現在)。

JAC Recruitmentマレーシア コンサルタントより

海外就職を成功させるために

英語などの語学ができれば海外での就職が成功すると考えるのは大きな間違いです。英語が話せてもコミュニケーションが上手く取れない人も少なくは無く、現地人から反発を買い、退職・帰国を余儀なくされるようなケースもゼロではありません。海外で生活・就労をする場合には謙虚な気持ちは忘れず、日本人のみだけではなく、現地人スタッフなどとも上手くコミュニケーションを取る努力を是非惜しまないようにしてください。

また、特に日本在住で海外への就職活動をされる場合には、計画性と行動力が必要です。受身だったり先入観で視野を狭めてしまうと損をしますし、海外就労は現実のものとなりません。また、企業との面接のための現地訪問が基本となりますので、ある程度の経済的、時間的な余裕も必須です。

ご家族がいらっしゃる方の留意点

ご家族で海外に移り住んだ場合、万が一何かあっても、引越しやお子さんの学校などの手続き等にお金も時間もかかりますので、すぐに帰国や退職・他国への移住といったことが簡単にできません。特定の国に長期的に滞在した経験が無いようであれば、住まいや教育費、生活費等事前にきちんと調査した上で、生活が本当に成り立つのか試算をしてから本格的な検討をすることをお薦めします。

慎重になり過ぎても海外就労はできませんが、事前の十分な調査が大原則です。