海外転職:タイ就労ビザ / 就労許可書
違反すれば罰金・強制送還の可能性も
タイで合法的に働くためには、就労ビザ(Non-Immigrant “B” Visa)と労働許可証(Work Permit)の両方を取得することが義務付けられています。これらを取得せずに就労した場合、最大10万バーツ(約28万円)の罰金や国外退去、ブラックリスト登録の対象となる可能性があり、注意が必要です。LTRビザ(Long-Term Residence Visa)やDTV(デジタルノマド向け)など、2025年から新しいビザ制度も導入されていますが、一般的な就労には引き続き「Non-Bビザ+Work Permit」が主流です。
就労に必要なビザと許可証
タイで合法的に働くためには、以下の2つが必須です:
Non-Immigrant “B” Visa(ノンイミグラントBビザ)
このビザは、就労やビジネス活動を目的としたビザで、最初は90日間の滞在が許可されます。延長手続きを行うことで、1年間の滞在が可能となります。申請は日本国内のタイ大使館または領事館で行う必要があり、タイ国内では取得できません。2025年からはe-VISA制度が導入され、申請から受領までオンラインで完結可能となっています
有効期限:発行から3か月(入国後90日間滞在可能)
申請に必要な主な書類:
6か月以上有効なパスポート
雇用証明書または事業計画書
資金証明(銀行残高証明など)
証明写真
Work Permit(労働許可証)
タイに入国後、雇用主を通じてタイ労働省に申請し、取得します。これはタイ国内でのみ取得可能で、ビザの有効期間に準じて発行されるのが一般的です。
申請に必要な主な書類:
ノンイミグラントBビザのコピー
雇用契約書(職務内容・給与明記)
健康診断書(タイ国内の病院発行)
卒業証明書・在籍証明書(英文)
証明写真(3枚)
会社の登記書類一式
違反時の罰則と注意点
労働許可証を持たずに働いた場合、最大10万バーツの罰金に加え、国外退去処分やブラックリスト登録の対象となります。また、雇用主側にも営業停止や罰金処分が科される可能性があります
労働許可証は常時携帯が義務付けられており、労働局による抜き打ち検査が行われることもあります。
許可証は通常1年ごとの更新が必要で、勤務先や職務内容が変更された場合は再申請が必要です。
長期滞在者は**90日ごとの滞在報告(90-Day Report)**も義務付けられています。
海外転職:タイで求められる英語力・語学力
英語はビジネスの共通語、タイ語ができればさらに有利
タイで働く日本人にとって、語学力は就職やキャリア形成において重要な要素の一つです。公用語はタイ語ですが、ビジネスの現場では英語が共通語として広く使用されており、多くの企業で英語力が求められています。
英語力の目安はTOEIC600点以上
日系企業や外資系企業では、社内外のコミュニケーションに英語を使用するケースが一般的です。特に営業職やカスタマーサポート職など、対外的なやり取りが多い職種では、TOEIC600点以上の英語力が一つの目安とされています。
さらに、海外営業やマネジメント職など、より高度な英語運用能力が求められるポジションでは、TOEIC800点以上のスコアが期待されることもあります。英語での会議、資料作成、交渉などが日常的に発生するため、実践的な英語力が重視される傾向にあります。
タイ語ができれば大きなアドバンテージ
一方で、タイ語が話せることは、現地スタッフとの信頼関係構築や業務の円滑化において大きな強みとなります。特にローカル企業や現地スタッフとの連携が多い職場では、タイ語のスピーキング能力だけでも高く評価されることがあります。
また、タイ語ができることで、給与交渉や昇進のチャンスが広がるケースもあり、長期的なキャリア形成においても有利に働くとされています。
求人情報には語学要件の明記も
近年では、求人票に「英語ビジネスレベル」「タイ語日常会話レベル」など、具体的な語学要件が明記されるケースが増加しています。応募前に語学条件を確認し、自身のスキルと照らし合わせることが重要です。
海外転職:タイで求められるスキルと人物像
経験・語学・柔軟性がカギ 文化理解も重要に
タイに進出する日系企業では、現地採用の日本人に対するニーズが依然として高い水準にあります。即戦力となる人材の採用が活発に行われており、求められるスキルや人物像にも明確な傾向が見られます。
実務経験が重視される傾向
近年の求人では、同業界・同職種での実務経験を求めるケースが増加しています。特に営業職では、業界知識や顧客対応力が重視され、製造業では生産管理や品質管理の経験が評価されます。IT職や経理職でも、即戦力としてのスキルセットが求められる傾向が強まっています。
語学力と異文化理解のバランスが重要
タイの公用語はタイ語ですが、ビジネスの現場では英語が共通語として使用されることが多く、TOEIC600点以上の英語力が一つの目安とされています。海外営業やマネジメント職では、TOEIC800点以上のスコアが求められることもあります。一方で、タイ語が話せることは大きなアドバンテージとなります。スピーキングのみでも、現地スタッフとの信頼関係構築や業務の円滑化に寄与するため、評価されるポイントです。
求められる人物像:柔軟性と文化理解
日系企業であっても、社内の大半はタイ人スタッフで構成されているケースが多く、異文化理解と柔軟な対応力が求められます。タイの文化や価値観を尊重しつつ、日本的なビジネスマナーや仕事観を持ち続けることが、現地で信頼を得るための鍵となります。また、指示待ちではなく、自ら考え行動できる主体性や、現地スタッフとの協調性も重視される傾向にあります。マネジメント経験やプロジェクトリードの実績がある人材は、経営幹部職での採用機会も広がっています。
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