従来から、ベトナムに於ける日本人求人で最も多い職種は営業職になります。これまでの営業経験を活かして、または未経験ながら挑戦したい方も多くいらっしゃるかと思います。今回はベトナムにおける営業職のトレンドについて説明します。
1. ベトナムにおける営業職のトレンド
業界の傾向：
営業職の求人が多い業界としては製造業が約50％を占め、次いで商社、IT、物流、サービスなどがございます。ご存じの通り、ベトナムはチャイナプラスワンとして海外から注目されていること、またベトナムの人件費は中国の1/3 〜 1/2程度であることからも海外の製造拠点として注目を集めています。現在ベトナムでは約2000社ほどの日系企業が進出しておりますが、約半数が製造業です。
ポジション：
営業職のポジションは2パターンに分けることができます。1つは若手（20代後半～30代前半想定）のスタッフクラス、1つは経験豊富なマネージャークラスです。
スタッフクラスの募集が多い傾向にありますが、近年コロナを経て「現地化」の動きをとる日系企業も増えてきたことから、管理職クラスを現地採用で募集する企業も増加しました。
雇用形態：
弊社JACベトナムからご紹介する求人のほとんどが現地採用ポジションです。
中には現地採用から駐在員への切り替え可能性があるポジションや駐在員としての雇用を検討しているポジションもございますが、全体の1割程度です。駐在員としての転職をご希望される場合、日本国内から駐在員求人へ応募をされることをお勧めします。
２．必要とされるスキル・経験
英語力：
ベトナムで求められる英語力は正直なところ企業によります。業務上はお客様も日本人であることから日本語を使用するケースが多く、社内にてベトナム人従業員とのコミュニケーションに英語を使用します。よって日常会話レベル以上の英語力を求められることがございます。企業によっては社内公用語が英語である会社や、海外とのやり取りで英語を使用する会社もある為、商社やIT業界ではビジネスレベルを必須要件とする傾向にあります。ただし、欧米やシンガポールといった国々と比較した際、求める水準の寛容度が高い傾向にはあります。「ビジネスで英語を使ったことが無いけれども、海外というフィールドに挑戦したい」という方でも十分に可能性があるマーケットだと言えるでしょう。
経験：
管理職クラスで営業経験を求められることは必須ですが、スタッフクラスはそうではありません。
ベトナムでは業界未経験、または職種未経験でも挑戦可能です。選考の面接にてコミュニケーション力を見て頂き、ポテンシャルを感じるようであれば営業職として採用頂くチャンスがございます。
人柄：
まず海外で働くにあたって大事な部分になりますが、その国の文化・商習慣を理解し、良好な関係を築く柔軟性があることです。海外転職はお仕事だけでなく、生活環境も変化することからストレスを感じる方が多くいらっしゃいます。その中で自分がどのように生活基盤を作っていくのかはとても大切なことです。
また営業職に関して言えば、やはり人とのコミュニケーションが重要であるため、前向きで外交的な人柄が求められます。
３．営業職の職務内容
営業先のクライアントは日系企業であるケースが多いです。
ただし近年は韓国系企業・中国系企業の進出も増えていることから、その方の特性を活かし外資系企業も担当することがあります。新規営業、または既存営業はそのポジションが求められるミッションにより異なります。また個人プレーというよりは、チームで成果を求められる傾向にあります。
４．ベトナムにおける営業職の転職で当社を利用するメリット
当社は企業と求職者の双方に対する支援を一人のコンサルタントが行う「両面型」というビジネスモデルを導入しています。私たちコンサルタントはご登録者様とのご面談にてご希望条件や経歴をヒヤリングするだけではなく、お人柄や雰囲気を確認した上で企業へのご推薦を進めております。面談を通して可能性の幅を広げるご提案も可能です。
特に営業職においては企業様によって重視するポイントが異なります。実際に企業の担当の方から伺う情報を元に、求人には記載されていない情報もご案内させていただくことが可能です。
また現地にいる私たちだからこそ伝えられるベトナムのマーケット・生活情報もございます。
ぜひお気軽にお問合せ頂き、ご登録者様が納得した転職になるようお手伝いできればと思います。
まとめ
今回はベトナムにおける営業職のトレンドをご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。経験が無いとチャレンジが難しいのでは、と思われてしまう営業ポジションですが、ベトナムにおいては業界未経験または職種未経験でも挑戦可能な環境となっており、これまで経験してきた業種・業務などから可能性を見出し選考に進まれるケースもあります。
JAC Recruitmentには、転職サポートだけでなく、現地に住んでいるコンサルタントだからこそお話できるエピソードも沢山あります。海外転職で不安に思っている事や気になる事等、何かありましたらいつでもお気軽にご相談ください。