チョンブリ / シラチャ・パタヤでの暮らし
自動車関連を中心に、製造業が基盤となっているタイでは、工業団地を勤務地とする企業が多く、バンコク郊外に住む日本人も少なくありません。
この記事では、チョンブリ県のシラチャ・パタヤにおける生活事情についてご紹介します。バンコクから車で約2〜3時間の距離にあり、タイでの就業を検討されている方にとって、事前に知っておきたい情報をまとめています。
1.シラチャ・パタヤ概要
シラチャはバンコクに次いで日本人居住者が多い街で、2025年現在、約5,800人が暮らしているとされています。人口密度で見ると、バンコク以上とも言われるほど日本人コミュニティが形成されています。
シラチャから車で南に約50分の場所にあるパタヤは、観光地としても有名で、週末のレジャーにも最適です。
シラチャ周辺には、アマタナコン、ピントン、イースタンシーボード、WHAチョンブリ、アマタシティ・チョンブリなど、日系企業が多く進出する主要工業団地が点在しており、通勤圏内としても便利です。
シラチャ中心部には、日本人向けの病院、飲食店、生活施設が集まっており、タイ初心者でも安心して暮らせる環境が整っています。パタヤビーチへは乗合ワゴン車「ロットゥー」で約40分、バンセンやアンシラなどのシーフードが美味しいエリアへは車で約20分、バンコクへはバスで約2時間です。
2.飲食
シラチャ・パタヤには、日本でもお馴染みのフランチャイズ店(セブンイレブン、スターバックス、大戸屋など)や、日本人経営の居酒屋、高級和食店(日本亭、四季など)が多数あります。
食材の調達も便利で、AEONモール内のマックスバリュー、TOPS Market、個人経営の日本食材店などがあり、日本食材の購入や宅配も可能です。
宅配アプリ(Food Panda、Grab)も普及しており、外食・宅食ともに選択肢が豊富です。
ショッピング施設も充実しており、シラチャにはロビンソン百貨店やセントラルデパート、パタヤにはセントラルフェスティバルやターミナル21などがあり、映画や買い物も楽しめます。
3.住居
近年、シラチャ・パタヤの住居事情は変化しており、プール・ジム付きのコンドミニアムが以前よりも手頃な価格で借りられるようになっています。物件によっては、ピーク時の半額程度、月15,000バーツ(約63,000円)前後で契約可能なケースもあります。
これは、物件供給過多とCOVID-19の影響による日本人居住者の減少が背景にあるとされています。
住居探しの方法は以下の通りです:
不動産仲介業者
シラチャにも日系不動産会社があり、日本人スタッフによる対応が可能です。物件の種類や価格帯は業者によって異なるため、複数の業者を比較するのがおすすめです。
インターネット検索
英語でのやり取りが可能な方は、物件サイトで直接オーナーやブローカーに問い合わせる方法もあります。空室情報は定期的に更新されており、写真や条件も確認しやすいです。
自分の足で探す
気になるコンドミニアムに直接訪問し、空室があればその場で見学・契約することも可能です。ただし、契約書がタイ語のみの場合もあり、トラブル対応も自己責任となるため、難易度はやや高めです。
4.医療
シラチャ市内には、日本語対応が可能な私立病院が複数あり、高水準の医療サービスを提供しています。代表的な病院には以下があります:
サミティヴェート病院 シラチャ:日本人専用窓口があり、12階にはホテルのような日本人専用病棟も完備。
パヤタイ シラチャ病院:日本語通訳が常駐し、外来・入院ともに安心して利用できます。
バンコク病院 パタヤ:パタヤ在住者に人気の総合病院で、英語・日本語対応が可能です。
これらの病院では、タイの民間医療保険を利用することで、診療費の一部をカバーできる場合があります。企業によっては民間保険に加入しているケースもあるため、勤務先の保険内容を事前に確認することが重要です。加えて、個人での保険加入も検討するとより安心です。
なお、タイの社会保険制度では、指定病院での無料受診が可能ですが、混雑や言語の壁(英語・日本語が通じないケース)があるため、利用には注意が必要です。
5.教育事情
シラチャ・パタヤ地域には、以下のような教育機関があります:
日本人学校(泰日協会学校 シラチャ校):2009年に開校し、2025年現在も約400名の生徒が在籍。日本のカリキュラムに準拠した教育が受けられます。
インターナショナルスクール:英語を中心とした教育を提供し、多国籍の生徒が通っています。
タイローカル学校:タイ語での授業が中心ですが、近年は英語教育に力を入れる学校も増えています。
また、日系の幼稚園、学習塾、語学学校も複数あり、日本語・英語・タイ語の三言語環境での教育が可能です。
6.公共交通機関
シラチャ・パタヤには地下鉄やBTS(都市鉄道)はなく、主な交通手段は以下の通りです:
GrabやBoltなどの配車アプリ:近年利用者が増加しており、都市部では非常に便利です。
トゥクトゥク:短距離移動に便利ですが、メーター制ではないため、乗車前に料金交渉が必要です。
ロットゥー(乗合バン):中距離移動に便利で、バンコクやパタヤへの移動にも利用されます。出発には一定数の乗客が必要です。
ソンテウ:色によってルートが異なる乗合トラック。安価で利用できる反面、ルートの把握が必要です。
バイクタクシー:短距離に便利ですが、安全面に注意が必要です。特に雨天や夜間は避けるのが無難です。
シラチャ・パタヤからバンコクへの移動
長距離バスやロットゥーを利用して、シラチャからバンコクまでは約2時間、パタヤからは約3時間。
主な行き先は、エカマイ(Ekkamai)、モーチット(Mochit)、スワンナプーム空港の3路線。
停留所や運行スケジュールは変更されることがあるため、事前の確認が推奨されます。
最後に
いかがでしたでしょうか。バンコクは人気都市であるため、求人への応募者も多く競争が激しい傾向にあります。一方で、シラチャ・パタヤは住環境が整っており、自然や海に近い生活を楽しめるエリアです。
ぜひ、シラチャ・パタヤから通勤可能なエリアの求人にも目を向けていただき、タイ転職の選択肢を広げてみてください。
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