記事へ戻る
Blog Img

【マレーシア】BPO・SSC業界の転職市場動向

BPO・SSCとは

近年、マレーシアの現地採用求人で必ず見かけるのが、BPO(Business Process Outsourcing)およびSSC(Shared Service Center)業界の求人です。海外就職を目指す方にとっても、今や馴染みのある業界となりつつあります。

BPOとは

企業が業務の一部を外部に委託する際、その業務を請け負う企業を指します。たとえば、ECサイトのカスタマーサポート、オンライン旅行会社の問い合わせ対応、ITテクニカルサポート、法人向けインサイドセールスなどが該当します。日本語対応が必要な業務も多く、日本人や日本語スピーカーの需要が安定して存在しています。

SSCとは

グローバル企業が自社の経理・人事・営業支援などの業務を一カ所に集約し、効率化とコスト削減を図る拠点です。BPOと異なり、SSCは自社業務の集約である点が特徴です。近年では、インサイドセールスやデータ分析など、より高度な業務を担うSSCも増加しています。

BPO/SSCとは


なぜマレーシアに、このような業界が多く進出しているのでしょうか。
次の項目でさらに詳しくご説明します。


マレーシアにBPO・SSC業界の進出が多い理由

マレーシアにこれらの業界が集まる背景には、以下のような理由があります。

  1. 外資誘致に積極的な政策
    一定の条件を満たす企業には、税制優遇や外国人雇用に関する特別措置が適用されます。

  2. 多言語・多文化環境
    英語をはじめとする多言語話者が多く、異文化に対する適応力も高いため、グローバル業務に適した人材が豊富です。

  3. 地理的優位性
    日本との時差が1時間と少なく、シンガポールにも隣接しているため、アジア太平洋地域の拠点として利便性が高い立地です。

  4. コスト競争力
    人件費やオフィス賃料が比較的安価であり、事業運営コストを抑えることができます。

これらの要因により、マレーシアには多くのBPO・SSC企業が進出しており、日本語対応業務の拠点としても注目されています。


BPO・SSC業界のトレンドと必要とされる職種や人材

BPO業界のトレンド

カスタマーサポートやテクニカルサポート職は、依然として高い需要を維持しています。これらの職種では、業務経験があることが望ましいものの、未経験者でも応募可能な求人も存在します。

未経験者の場合、以下のようなスキルが重視されます:

  • 正しい敬語の使用(話す・書く)

  • 日本語・英語でのタイピングスピード

  • 明るく丁寧なコミュニケーション能力

また、BPO企業では成果に応じた昇進の機会が多く、実力主義の評価制度が導入されている企業も多いため、キャリアアップを目指す方にとっても魅力的な環境といえるでしょう。


SSC業界のトレンド

SSCでは、経理・人事・カスタマーサポートなどのバックオフィス業務が中心です。特に、売掛・買掛管理、給与計算、採用業務などの担当者レベルの求人が多く、2〜5年程度の実務経験があれば応募可能なケースが一般的です。

また、以下のような専門職の求人も一部存在します:

  • 法務・コンプライアンス

  • 与信管理

  • マーケティング・PR

  • ビジネスアナリスト

これらの職種では、5年以上の専門的な経験が求められることが多くなっています。

マレーシアBPO・SSC業界の転職で知っておきたいこと

就労ビザの条件

マレーシアでの就労には、原則として大卒+3年以上の実務経験が必要です。ただし、一部のBPO企業では特別なライセンスを取得しており、新卒や経験の浅い方でも就労可能な場合があります。応募前に企業のビザ取得条件を確認することが重要です。

マレーシアでの転職活動を成功させるために

インターネット上には多くの情報があふれていますが、信頼できる情報を見極めるのは簡単ではありません。現地での転職支援実績が豊富なエージェントを活用することで、求人票には載っていない企業文化や就労環境、最新の市場動向など、より実践的な情報を得ることができます。

マレーシアでの転職を検討されている方は、まずはご自身の経験やスキルを整理し、どのような職種で貢献できるかを明確にすることが、成功への第一歩となるでしょう。

マレーシアへの転職&就職

海外転職に関するご相談はこちらから

ジャパンデスクへ相談

マレーシアへの転職&就職に関しての情報もご参考ください。​

マレーシア求人 マレーシア転職・働く