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【インド】日系企業増加中のグジャラート州とは?

近年、日系企業の進出が加速しているインド・グジャラート州。それに伴い、日本人向けの求人案件も増加傾向にあります。しかし、インドの郊外ということで情報が少なく、「実際に働く場所としてどうなのか判断しづらい」という声も少なくありません。今回は、そんなグジャラート州に焦点を当て、その特徴や魅力を紹介します。​

インドのグジャラート州とは

グジャラート州は、インド西部に位置し、アラビア海に面した州です。マハラシュトラ州やラジャスタン州と隣接し、人口は約6,000万人を超えます。インドは州ごとに文化や言語が大きく異なるため、「州を越えれば外国」とも言われるほど、グジャラート州にも独自の特徴があります。

政治とインフラ

グジャラート州は、インド第18代首相ナレンドラ・モディ氏の出身地であり、彼は首相就任前に同州の州首相を務めていました。モディ氏のリーダーシップのもと、インフラ投資や外資誘致が積極的に進められ、州全体の発展が加速しました。

特に道路や街灯などの都市インフラは整備が進んでおり、アーメダバード市内だけでなく郊外でもその恩恵が見られます。また、インドでは珍しく「停電が少ない」ことも大きな特徴です。

経済と産業

グジャラート州は、綿花の生産をはじめとする農業が盛んな一方で、インド全体の約4割を占める工業地帯としても知られています。アーメダバード周辺には多くの工業団地が広がり、フォード、GM、ボッシュといった欧米企業に加え、スズキをはじめとする日系企業も進出しています。

また、化学系メーカーの集積地でもあり、国内最大規模の学会が開催されるなど、産業・学術の両面で注目されています。デリー・ムンバイ産業大動脈(DMIC)に関連したインフラ投資も進んでおり、外資誘致による経済効果が期待されています。

宗教と文化

州民の多くはヒンドゥー教徒であり、ベジタリアン人口が非常に多いことが特徴です。街中で肉を見かけることはほとんどなく、また、グジャラート州はインドで唯一の「禁酒州」としても知られています。夜は比較的静かで、治安も安定しています。

州民性と人材事情

グジャラート州の人々は、伝統的に商人としての気質が強く、家業を継いだり自営業を営む人が多い傾向にあります。そのため、サラリーマン的な働き方や、国際会計基準を理解する人材、マネジメント能力に長けた人材は相対的に不足しているという課題もあります。。

日系企業の進出と支援体制

グジャラート州への日系企業の進出を加速させた大きな要因は、スズキの存在です。現在では、日系企業向けに優遇条件が整った工業団地が複数整備されており、多くの区画がすでに埋まっている状況です。

さらに、日系企業が他の日系企業の進出を支援するケースも増えており、複雑な事務手続きや初期投資の負担を軽減する仕組みが整いつつあります。これにより、進出リスクを抑えながら、インド市場への参入がしやすくなっています。

まとめ

グジャラート州は、インフラの整備、産業の多様性、そして日系企業に対する優遇政策など、ビジネス環境として非常に魅力的な要素を備えています。今後も日系企業の進出が続くことが予想され、日本人向けの求人やビジネスチャンスもさらに広がっていくでしょう。

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